シャチホコ小隊メンバー募集コンテスト 審査員座談会(2021/11/21実施)

 

(事務局)長時間にわたる審査会おつかれさまでした。初開催のコンテストということで、運営側には至らない点も多々あったと思いますが、今回の実施内容を教訓とするためにも審査会をふり返っておきたいと思います。そこで、審査員のみなさんから感想を聞かせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 

●審査を終えて

(ユミコン1979氏 以下「ユ」)今回は19作品のエントリーがあったんですね。こんなに出てくるんだという驚きがありました。正直なところ、当初はもっと少ないんじゃないかと思っていましたから。

 

(らいだ~Joe氏 以下「J」)しかも、1作品ずつコメントしていったら3時間かかってしまいましたね。

 

(Ken-1氏 以下「K」)審査もあっという間に終わるんじゃないかと思っていましたが、全然そんなことはなかったですね。楽しかった。

審査員のみなさん。左から、ユミコン1979氏、Ken-1氏、らいだ~Joe氏。
作り手の立場から、そして模型づくりを楽しむという立場から、たくさんのコメントをいただきました。
ぜひ応募作品のコメントもご覧ください。

●受賞作について

(K)グランプリの「直線番長」は、審査員全員の点が入り、文句なしのトップ作でした。こんなにクルマに寄せられたら、カーモデラーとしては選ばないわけにはいかない(笑)。個人的に好みの色合いだったので、自分の賞にも選ばせていただきました。

(J)作者はKen-1さんのファンかもしれませんね。受賞作は基本的な工作を踏まえたうえで、アイデアが光っていましたね。それから、準グランプリの「ジンベエ」。細かい工夫が凝らされていて魅了されました。ほんと、実作を拝見したい。

(ユ)「こう来るか!」というアイデアの光る作品が多くて、刺激になりましたね。ユミコン賞に選出した「とらのすけ」は、筆塗りの高度な技術もさることながら、作者の観察眼を感じさせてくれました。

(J)僕が選んだ「発掘」は、何といっても青銅の色合いを表現した塗装と、その雰囲気を伝えるロケ写真が決め手でした。これは汚しモデラーとして選ばないわけにはいかない(笑)

(ユ)そして、急遽ジュニア賞を設けました。審査員一同、模型の楽しさを子どもたちに伝えたいと考えていますから。ぜひこれを励みに、たくさん模型を作っていただきたいですね。

●審査について

(K)審査のポイントについては、正直難しかったですね。模型としての完成度を見るのか、新しい隊員としてのキャラクター性を見ればいいのか、話し合いながら収束させていった感じがしますよね。

(J)工作技術で見るとまだまだでも、発想がよければキャラとして成立しますもんね。

(K)普段私がメインで制作しているカーモデルって、基本は減点法的な部分が大きいんですよ。自作では「あれができていない、これができていない」と評価していって、100点満点が頂点で、そこから80点とか70点とか、どこで減点を止められるかが勝負だと思っています。しかし、今回は普段の考え方から離れて、どれだけ楽しんで作っているかということと、加点法で判断させていただきました。

 

(ユ)自分に厳しいんですね(笑)。コンテスト運営のヒントとして、各地の「AFVの会」がされているようなスポンサー賞など、複数の賞を設定するのも良いかと思います。柔軟な審査ができるし、賞をもらえる確率が上がると出品者も満足してくれますからね。

 

(K)今回は隊員募集でしたけど、テーマが「敵」でもいいわけですよね。あるいは出てきてから当てはめていくとか。

(J)今回のエントリーシートは作品の魅力を伝える項目が足りないようにも感じました。キャラ設定や工作・塗装のアピールポイントなど、もう少し出品者から情報をいただいたほうが見る側も入っていきやすい。

 

(ユ)写真撮影を生業としている立場から言わせてもらうと、写真審査のコンテストは写真が命です。今回は3点ということでしたが、力を入れたところや手間をかけた所は差別化できる部分なので、しっかり写真に収めてアピールすることが大事です。見る人のために余分なものが写り込まないようにする工夫も必要かもしれません。

 

(J)半分土に埋まっていたり、実際に尼崎城の前で撮ったら伝わってくるイメージが変わりますよね。

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「審査、難しかったよねー」
と言いつつ、受賞作品の特徴をしっかり見抜いて、伝えてくれた審査員のみなさんです。

●募集について

(K)応募期間は1か月ということでしたが、ちょっと短かったように思いました。「知らないまま終わっちゃった」という人も結構いるようですし、「完成できなかった」という声も聞きました。

 

(J)今回は最初だから、様子見していたという人も多いでしょうね。告知に関しては、もう少しできたのかもしれません。私が親しくしていただいている模型サークルの皆さんにも出品して欲しかったな…。

 

●次回に向けて

(J)19作品ということもあって、1作ずつていねいに審査できましたよね。これ以上多いと、書類選考のウエイトが大きくなったり、数をさばく方向に考えてしまいます。

 

(ユ)そういう意味では、今回の出品作品をきちんとアーカイブして実績をアピールして、次につなげて欲しいですね。

 

(K)今回の動きを見て、次あるなら何を出そうか、考えてくれる人もいるでしょう。こういうコンテストは続けることが大事ですよ。じつは私も作ったんですけど…(と、アマゴカラーのシャチホコを取り出す)

 

(ユ)今回の作品を見て刺激を受けて、「自分ならこれを」って作ってもらえると嬉しいですよね。

たぶん次回はもっと盛り上がると思います。私も小さいおじさんを載せたシャチホコを作りたくなりました。

(事務局)たくさんのご意見ありがとうございました。まずは今回の結果をきちんと発信して、次回(!?)につなげていきたいと思います。本日は長時間ありがとうございました。

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室内が思わずどよめきに包まれた、Ken-1氏制作によるアマゴカラーのシャチホコ。
クリア成型のキットに緑、黄、赤などの色をエアブラシで重ね吹きした後、パールクリアで仕上げている。