来たる11月2日(金)から、シャチホコのプラモデルをつくるためのクラウドファンドがスタートします。現在、CAMPFIRE/FAAVO兵庫の生島さんからアドバイスをいただきながらWEBページを作ったり、ミーティングを重ねているところです。発表をどうぞお楽しみに。
きょうはもうひとつ、本格化している動きについてご報告です。それは、実際の製造を担ってくださる事業所へのお声かけ。プラモデルができるまでの工程をざっくり書くと、
①デジタルの3Dデータづくり
②部品分割・配置による金型のデータづくり
③金型の製造・調整
④射出成形
という4段階になります。以前ご紹介したサンプルモデルと部品分割のスケッチを携えて事業所を訪問し、それぞれの工程を担っていただけるか相談しています。
訪問先でご相談しているのは、実際に業務として引き受けていただけるか。こちらのフトコロ事情と合うかどうか。そして直接は聞かないけれども、本件を面白がっていただけているか。の大きく3点です。
➀は、粘土や樹脂で「原型」をつくって3Dスキャンする方法もあれば、最初からパソコン上でデータをつくる方法もあります。「サンプルモデルを基礎データに加工したほうがいい」という意見もあれば、「既存データの修正は手間がかかるだけだから最初からデータをつくったほうがいい」という意見もあります。
産業振興に携わられている方のご紹介で、町工場や兵庫県の技術センターにお邪魔することができました(ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました)。
おもしろかったのは、ある工場で話が進むうち、「これは〇〇さんにも聞いてもらおう」と、ご近所の会社の専務に電話をかけて呼び寄せて、「どう思う?」というやりとりが目の前で繰り広げられたことです。工場版のご近所づきあいとでも言うのでしょうか。今風に言うとワークシェアリング的な場面に遭遇して、尼崎のものづくりネットワークの片鱗を垣間見る思いでした。
「シャチホコならうちも作ったよ」という工場にも出会うことができました。こちらは中部方面の展示会に合わせて名古屋城のシャチホコをつくられた実績があり、スキャンデータを元に仕上げるのが近道だ!と断言いただきました。3Dモデリングに長けたスタッフもいて、「データや金型づくりのコストも見当がつくよ」だなんて、なんと頼もしいことか。
プラモ尼崎城の取り組みを通していろんな方にお会いしていますが、誰からも「それはできない」と言われたことがありません。どこでも興味深く聞いてくださり、少しニヤっと笑ってから、どんな手順で、どうやったら実現できるかを一緒に考えていただけるような方ばかりです。プラモデル製造なんて経験したことのないシロウトばかりの任意団体からの相談だというのに、です。
さて、少しでもこの試みに説得力を持たせようという目的で作ったサンプルモデルが、こちらの想像を越えて製品の土台に「出世」してしまったことは驚きですが、きっとうまく成型手術を施していただける…そんな期待を持っています。(綱)
<尼崎城開城まで、あと161日>
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