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執筆者の写真プラモ尼崎城

【制作記03】シャチホコ、植鱗(しょくりん)される

中野製作所での3Dデータづくりが進んでいます。社長さんを通じて作業のようすが分かる画像を送ってくださいとお願いしたところ、ご担当のNさんがスマホでタイムラプス動画を撮影して送ってくださいました。タイムラプスってのはひとコマ毎に時間をあけて撮影した動画のことなんですが…まあ見てください。



Youtube「プラモ尼崎城チャンネル」【第1回】シャチホコ3Dデータ制作/ウロコその1


https://www.youtube.com/watch?v=WtxmG_lePXk


勢い余ってYoutubeにチャンネル登録までしてしまいましたよ。まだ登録者ゼロですけどね…。さて、この動画ではModeling-PLUSというソフトを使い、シャチホコの原型を取り込んだデータを加工するようすを伝えています。これは、ディスプレイの中の3Dデータ化されたシャチホコを、まるで粘土のように扱えるソフト。押せば凹むし、中から引っ張り出せば「盛る」こともできます。操作が独特なので習得には少しコツが要るようですが…。

 原型は手づくりのため、本来均一な大きさであるはずのウロコがかなりバラバラの大きさと形になっていました。3Dデータなら、一度ウロコのデータさえ作ってしまえば、それをコピーして貼り付けることで一定のリズムのある表面をつくることが可能になります。そこで掲題の植鱗(しょくりん)という造語を思いついたのですが、うまいこと言ったと思っているのは本人だけでしょうね。


データをつくるのは片面だけ。反転させてコピーしてしまえば、きっちり左右対称になるんですね。手作業で左右対称を出すのは難しい作業ですが、そういう部分をデータの作業で助けてもらっています。逆に、データでこのボリューム感を作り出すのは難しい(熟練とセンスを要する)のだそうです。


ただ、動画を送ってもらったとはいえ、どこをどうするかというやりとりは工場を訪問しておこなっています。Nさんと私では、まだ作業に対する共通言語を持ち合わせていないからです。仮に「○○を△△にして」という指示を出したとしても、その△の形には幅があります。伝えたことをどんなニュアンスで出すのか、会いに行くのは手間のように見えるのですが、これができるのは市内でつくると決めたおかげでもありますね。


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