【制作記04】シャチホコ、スタイルUPする



プラモ尼崎城の言い出しっぺの綱本です。年末が押し迫ってまいりました。早いところでは今日が仕事納めのところもあるそうですね。今年の年末は、大掃除して年賀状書いて…という通常の年末とはちょっと…いえ、だいぶ違います。クラウドファンドという(私たちにとっては)盛大なお祭りを始めてしまったからです。


私たちのクラウドファンドはAll or Nothingといい、目標額に達しなければ1円も入らない方式で進めています。これには理由がありまして、尼崎城のプラモを欲しい人が果たしているのかどうか、まずは知りたいと思ったからなんですね。支援が集まらなければ、必要としている人がいないわけですから、スッパリ諦めようと…。ところがこの1週間は支援いただいた方が発信源となって、あれよあれよと支援者数が100人を突破。気づけば達成率も9割を超えていて、なんとも心強く感じております。


先立つものはおカネではありますが、プラモデルをしかるべき時期にお届けするために、ひと足先にデータづくりを進めています。現在は尼崎市潮江にある、中野製作所で3Dデータを制作中。モデリングプラスという、ブラウザ上で粘土細工のようにデータを加工できるツールを駆使し、手作りした原型のスキャンデータを大幅に加工して製品用のデータをつくっています。


このソフト、ペンのような器具を使って見える角度を調節したり叩いたり伸ばしたりして形を作っていくのですが、このペンツールには実際にものを触っているような感触があるのが特徴です。シャチホコの表面をデータ上でなでてみると、確かにゴリゴリという感触が。表面を押したときや、逆に盛り付ける(引っ張る)ときにも硬さが伝わってきて、データ上の作業なのに手ごたえがあるのです。


Nさんは拙い原型と限られた枚数の資料写真をもとに、最大公約数となる形を作ってくれています。もともとイラストを描くのが得意だそうで、立体を作るときにも平面の解析から始めるそう。仕事場を訪問すると、ホワイトボードにシャチホコのスケッチが描かれていました(トップの写真)。曲面の流れと全体のフォルムをまさに描きながら頭に入れていった過程が伝わってくるスケッチです。同じ絵描きとして、このNさんの姿勢がなんとも嬉しく、そして共感できたことは言うまでもありません。



そんな作業が奏功して、原型の弱いところはどんどん直っていき、ずいぶん精悍な顔つきになりました。シャープさと優美さが足りなかったヒレの部分も作り直していただき、デジタル造形ならではの長所が生きるかたちで進んでいます。目下の課題はウロコの貼り付け作業。不整形な胴体に均一のウロコを規則正しく貼っていくというのは地道な作業であると同時に、貼り付けていくガイドがないと方向性を見失いがちです。さらに、ディテールが増えて巨大化するデータが負担になり、操作が重たくなるという課題も出てきました。


長時間同じ姿勢で作業するあまり、背中が「吊って」しまったというNさん。当初は年内のデータ完成を予定していましたが、年末年始はゆっくり休んでいただいて、年明けに仕上げることになりました。

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