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【山八化成工業所 工場長日記7】PS樹脂

年始からずいぶん時間がたってしまいましたね。

いつまでも,クラウド第一弾達成の余韻にひたっているばあいじゃないですね。多くの支援者の方々から大切な活動資金をお預かりしているのですから。そういうわけで、そろそろ活動再開です。



今日は、一般的にプラモデルに使用されているPS樹脂(ポリスチレン)の話を。


以前、プラスチックは熱可塑性と熱硬化性に二分できると書きました。PS樹脂は、熱可塑性、汎用樹脂に分類されます。(添付画像参照)



はい、こんなにたくさんあるんですよ。そのたくさんの中から、どうしてPS樹脂が プラモデルの使われるようになったか?


理由は3つあります。 ①価格が安い ②シンナー系接着剤が使える ③着色性にすぐれている。


それと、別枠でもうひとつ。

プラモデルには、PS樹脂程度の性能で十分。最後のひとつ、こう書いてしまうと 味気ないですが、あまり高性能樹脂を使ってもオーバースペックになります。

また、子供でも比較的容易にランナーから製品を切り離せるのも、実は大事な要素なんですね。こんなことを語り出したらここでは書ききれないのでこれぐらいにしますが、最後に、ひとつだけPS樹脂の得意技を。


発泡スチロール(ポリスチレン)の材料になるんです。

はい、発泡スチロールとプラモデルの材料は一緒なんです。イメージでいうと、ざらめ(砂糖)で綿菓子ができる、みたいな。


発泡スチロール、普段は梱包に使われてすぐ不要になるものって思われがちですが、実は断熱性に優れていて、災害等、非常時に人命を救うことだってあります。


今日で阪神淡路大震災から24年。そのとき、全国から救援物資が送られました。水、食料、毛布、衣類、その中に、気のきいた会社が提供を申し出た支援物資の中に発泡スチロールの板がありました。

その板は、避難所になった学校や公共施設の冷たくて固い床で大活躍したそうです。 ただ、それほど大量に調達できたわけではないので、この事実はあまり知られていません。その気のきいた会社の中には、尼崎の企業もあったようです。


以下、抜粋ですが、PS樹脂の大別と特性をまとめたものを掲載しておきます。


さあ、来週21日月曜日は年始ミーティング。どんなに暑い、いえ、失礼、熱い議論が交わされることか(笑)


【PS(ポリスチレン)の物性の特徴】

5大汎用樹脂(PE(高密度、低密度)、PP、PVC そしてPS)のうちの一つであり、安価で生活用品など身近なものがPSでできている。大きく分けて2種類あり、透明な汎用ポリスチレン(GPPS)、ゴムを加えたポリマーアロイで乳白色の耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)が代表的。


【汎用ポリスチレン GPPS :PSの基本的特徴】

透明性が良い 光透過性はガラスに近い。アクリルより劣る。軽量 比重はPP、PEに次いで小さい。成形しやすい。溶融粘度が低く、溶融時の熱安定性も良い。着色も自由にできる。さらに成形品の寸法安定性が良い。電気的特性に優れる。体積抵抗率と絶縁破壊強さが高い。誘電率と誘電正接が低い。高周波特性が良い。耐候性 PMMAには劣るが、耐放射線性はプラスチックの中でも最高位。耐薬品性 酸、アルカリ、塩類など優れた耐性を持つ。発砲させやすい。軽量で断熱効果が高くなる。軟化温度が低い 連続耐熱温度は、60~80℃。耐衝撃性が良くない → 硬いが脆い。油類、有機溶媒類に弱い → 軟化、溶解する。

※耐熱性の改善: 重合度を高める。ガラス繊維の充填。

※剛性(機械的強度)の改善:ガラス繊維の充填。


【耐衝撃性ポリスチレン HIPS】(High Impact Polysthylene)

※耐衝撃性向上のため、GPPSに ゴムを配合したもの。(ポリマーアロイ)耐衝撃性が向上 汎用PSの5~10倍強い。ゴムを増量した分向上。耐熱性、剛性の低下。一般的にゴムを配合した分、耐衝撃性以外の諸物性が低下し、透明性も無くなる。

※耐熱性、剛性の低下を少なくする改良がなされており、低温時耐衝撃性、耐高温クリープ性が向上。

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