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【机上の尼崎城】

(これまでのあらすじ)

・「尼崎のものづくりの力を結集して、尼崎城のプラモデルをつくろう」と、2018年1月にプロジェクトスタート。実際、市内には金型屋さん、樹脂成型屋さん、印刷屋さん、デザイナーなど、プラモデルづくりに欠かせない企業が揃っています。


・3000円程度の商品をつくるには、金型代や設計費などを含めて1500万円くらいかかるらしいと分かり愕然とするも(1月)、長野県諏訪市にあるメーカーの訪問(3月)、地域振興を目的にカッパのプラモデルを商品開発した福崎町への視察(7月)などを通して、段階的につくる方法を模索中。


・この試みに興味を持ってくれたメンバー(樹脂成型屋さん、建築屋さん、印刷屋さん、お寿司屋さん、薬剤師、行政マンなどなど)が続々と集まっており、チエと縁で乗り切るべく毎月第3月曜にミーティングを開いて検討を重ねています。


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さて、プラモ尼崎城は次のステージに入りました。


尼崎市内の産業に詳しい、メンバーのKさんのアドバイスで産業技術短期大学を訪問し協力を要請したのです。地域連携のご担当の先生とCAD設計を教えている先生お二人に面会し概要をお伝えしたところ、「CAD設計と3Dプリンタによる試作品の制作なら協力できる」と快諾をいただきました。7月5日(木)午前中のことです。その日の夕方にはモニター上でグリグリ動かせる3Dデータがメールで到着。さらに1週間後には3Dプリンタで出力した1/200(高さ12センチ)と1/300(高さ8センチ)の縮尺検討用のモックアップをいただきました。



ちょうど私たちも商品の概要を固めるため縮尺を検討しておりましたので、これは実にありがたい資料になりました。大きな模型は、部品が大型化するとともに、部品を収めるランナーの枚数も増え(ということは金型も増えるということ)、コスト増につながります。小さければ、その分コストが下がりますが、作りごたえも減少するのが考えどころです。実物を見ながらだと、このあたりの議論も建設的に進みます。

1/200だと、やはり大きすぎて置き場所に困りそう。一方、1/300だと小さすぎて素っ気ない感じ。結論は「1/250で行こう」。


また、データ、金型、成型という一連の工程を市内事業所のネットワークで進めるための、ミニプラモデルの検討も始まっています。



先ほどのKさんが持ってきてくださった資料が、食玩の小さなガンプラ。もともと1/144スケール用のパッケージをそのまま縮小していて強烈に目を引きます。お菓子売り場に並んでいた商品だそうですが、小さなお菓子がコロリと入っていただけで「どっちがメインか分からない代物」(本人談)。しかしこれがよくできていて。小さくてもパッケージをしっかり作り込めば、注目を集めることができそうだと期待できるよい事例でした。



もっとも、ガンプラのパッケージは素晴らしいアートワークとぱっと見て認知されるだけの歴史を重ねているので、まったく同じというわけにはいかないでしょう。マネするとしたら「このキットに戸田氏鉄は入っていません」と書くくらいでしょうか。



<尼崎城開城まで、あと222日>

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